南阿蘇へ

先にお伝えしますが、、、
  
今回は、現地までの飛行機代やら宿泊代に加え、現地での飲食代も全て、青梅や福生界隈の、お坊さんボランティアチーム”臨坊/リンボー” の皆様に出して頂きました。
  
去る10月の青梅の東禅寺http://www.10zen.comでの "しんまち薬師まつり” で、副住職に桜小路がお声掛けをいただき、今回の熊本行きが決まったのです。
  
そんな流れで今回、桜小路からの持ち出しは一切無く、負担があったと仮にしたならば、入ってくるかもしれない営業を断って、滞在期間中のスケジュールを空けたことに伴う現金収入のマイナスくらいでしょうか。
  
あくまでも桜小路は、臨坊さん持ち込みの「支援物資」のひとつだったわけですね。
   
間で中継ぎをしてくださる業者の方にもやり取りを担っていただき、私はただ便乗して行かせていただいただけ。
   
心から感謝申し上げます。
     
  
   
正直、、、自力ではなかなか行かれません。
   
熊本は遠く、交通費もかかるし、現地で実際に今何をさせていただけるかもわからない。
   
私自身何度も東北に足を運んで痛感した事ですが、メディアやネットに流れている切り取られた情報と、地元の方の思いがズレてたりすることが多々ある。
   
的外れな支援は避けたい。
   
しかも私は、お金持ちでも、力持ちでも、タフでもないし、役立つ専門的技術も知識もない。
4月の大地震から8ヶ月しか経っていないし、、、
東北の復興の遅れを考えたら、まだきっと生々しいだろうなぁ〜と想像しながら、出発前に、今回伺う南阿蘇のニュースを見返したりしていました。
   
  
★4/16記事:朝日デジタル
【南阿蘇の下宿アパート街「軒並み潰れ、街が沈んだよう」】
http://www.asahi.com/articles/ASJ4J2VSMJ4JUTIL018.html
  
   
臨坊さんのお陰で、非力な私が現地に入らせていただき、
阿蘇の被害現場の一部を間近で見せていただいたこと、農大生たちと出会わせて頂いたことは、貴重な体験でした。
    
以下に記すことは
桜小路視点の”一部の切り抜き”でしか無いけれど、せめて写真とともに、感謝を込めてお伝えします。

   

寒いんですね〜阿蘇って!
冬は熊本市内より5度近く低いそうです。
  
手塚治虫の”火の鳥〜黎明編”を少女時代より愛読していた桜小路には、クマソ族が火の鳥がいると信じていたとされる"阿蘇山”は憧れです。
   
なんと美しい・・・ため息が出ました。
  
   
宿泊先は
”阿蘇内牧温泉・角萬” 
   
震災の影響で、玄関の自動ドアは手動で開け閉め、部屋のお風呂は使えず、部屋の水も飲料としては使えないけど、離れにあった露天風呂↓が最高に気持ちよかった!!
   
是非、行かれることをオススメします。
   
朝は霧が凍る「霧氷」が降っていました。

   

夜、露天風呂からの星空、
宇宙からこちらが見られているようでした。
  
これはホテルのHPに載ってた、おそらく震災前にとった写真かと↓
    
今はもっと赤い赤い、鉄の香りのお湯が湧き出ていました。
  
震災で一度は出なくなった温泉が、ちょっと深く掘ったら、前より高温の湯が出てきたそうで・・・
かなり熱めですが水で薄めて入ります。
  
マグマが 地下で生きてる
......まさに「火の国」です。

    

  
   
今回私が依頼を受けた内容は、南阿蘇黒川地区にアパート住まいしていた東海大学農学部の学生さんと、下宿の大家さんなどの地元住民の方々との”交流会"の余興盛り上げ役。
  
宿から車で30分ほど。
この廃校になった小学校の体育館で行われました↓
  
教室内は支援物資の仮置き場になっていました。
  
窓から見えた近くの建物、地震の凄さを感じます↓
 
とにかく寒くて!!!
   
寒いのが最も苦手で、ダメな弱虫の桜小路は固まっておりましたが、皆さんのタフさにビックリ。
  
しかもこの学校、水が出ないんです。
水は運び込み、トイレは工事現場用の簡易トイレ。
  
熊本県は、横浜より南だからと甘く見ておりました。
お恥ずかしい限りでございます。
  
朝7:30には宿を出て、餅つき、炊き出しと、火起こしから準備です。
     
桜小路は自分のショーの支度をしていただけですが。。。(汗)
  
体育館内は臨坊さん以外にも、災害復興のベテラン集団OPEN JAPANの方々や、学生さん達などで賑やか。
  
イベントの為に中から支援物資などを運び出し、解除設営されたそうです。
  
中に運び込まれたテーブルやイスなどは、OPEN JAPANさんからの貸出し。
  
綺麗!素晴らしい!!
学生さん達に直接話を聞かせて頂くまで、私も良く理解できていなかったのですが、この南阿蘇の黒川地区には、元々は東海大の農学部1000人の学生のうち800人以上が住んでいたそうです。
   
なんとも気持ちのよい学生さん達で、すぐに大好きになりました。
  
震災後、今は熊本市内の別の学部で授業を受けることになり、ごっそり学生は引っ越しをして、町から火が消えたようになってるわけです。
  
学生曰く、
   
「黒川地区は、私もここに住んで鍵を1年半全く掛けずに過ごせた程、のどかな町で、何処に行くにも歩いてるとすぐに誰かに会ったり、帰宅したら自分のアパートに友人が上がり込んで盛り上がってたり、本当に素敵な場所でした」
  
地元で下宿屋を営む大家さんの作るご飯の話も微笑ましく、
  
「お金を置いててもなくならないが、おかずはうっかりすると他の学生に食べられちゃうんです、美味しくて!」
  
私の息子も今大学生なので、まるで我が子の話を聞いているようで・・・
   
会場に来られてたアパート大家などをされてたお母さんたちの、学生達を見るあたたかい目!!
   
きっと身内のように感じられてる方も多いと思います。

    

 イベントの後、手の空いた農大生の方に、近くを歩いて案内して頂きました。

    
(翌日も含め・・・何度も話をさせられるのは、辛い事だったよね。付き合ってくれてありがとうね。)
   

    

崩れたものも、崩れていないものも、

    

     

・・・すでに綺麗に建物が撤去された土地もあります。

    

    

そんな学生達の住むアパートが潰れ、友達を亡くし、
   
活断層が下を通っていた大学は閉鎖となり、南阿蘇から引っ越さざるを得なくなったんです。
  
農大なのに、ろくに実習ができない熊本市内の校舎に移転となったわけです。
  
★6/7記事:朝日デジタル
【東海大阿蘇キャンパス、2年間閉鎖 熊本で授業再開へ】

 

 

   

震災で起こした変化が、あたたかいコミュニティーも、上手くまわってた地域経済も壊してしまうことを目の当たりにしました。
   
瓦礫を撤去し、アパートを建て直しても、そこに学生は戻れない。
  
   
・・・どうぞこの地で被害を受けられた全ての方の心が穏やかに、学生たちが強くしなやかに、清々しく成長しますように。
   
良い解決策が見つけられますように!
   
   
   
私の息子と同い年、21歳の橋村さくらさん。
まわりがうっすら輝いてるような学生さんで、まさに、橋のあった村に咲く、爽やかで美しいさくらです。
   
彼女が代表をしてる学生団体↓(当日の写真もUPされています)
★阿蘇の灯ーあそのあかり facebook
https://www.facebook.com/阿蘇の灯-あそのあかり-1828562040753789/
  
  
こんなイベントも企画中とか↓ 黒川地区への思いが伝わります。
[支援金:ゆうちょ銀行 店番718 講座3220362 アソノアカリ]
   
翌日には、農大生の皆さんに現場をご案内いただき、
陥落した阿蘇大橋の前や、お亡くなりになった方が住まわれてたアパート跡地などで、臨坊のお坊さんや鎌倉からお越しの住職様など、皆さんでご供養をされる場にも同行させて頂きました。
     
実は↓ものすごく寒いんです、お坊さんは薄着ですが。

   

    

表面的にしか理解していない私が、わかったようなことを言うべきでないと思うのです。
    
東北でもそうでしたが、、、、カメラを向ける度に、被害のより酷いところばかりを探してる自分に気付かされ、自分がとても嫌な奴に思えたり。。。 
    
私が多くの人に伝えることによって、誰かが幸せを感じたり、何か良い方に転がるのであればその拡散には意味があるが、ただの自己満足PRではないか?
誰かを傷つけたりしてはいないか?
    
そんなことを自問自答しながらも、、書かせていただいてます。
  
  
  
実は正直なところ、首都圏からも近く5年も通っている東北に比べ、
熊本のことが、どうしてもあまり近くの事に感じられず、自分でもこれはどうしたものだろうか?と感じておりました。
    
ただ確信することは、私自身は画像で情報を消費するだけでなく、実際に土地に足を運び、全身でその空気の中に入ることで、皮膚も細胞も、同時に思考する。
    
私は、実感しています。
   
今回見聞きしたことは、ただの画像処理として忘れ去ることができなくなり、
記憶を反芻するようになる。
   
    
だからって、まだ私に何がさせていただけるのかはわかりません。
   
関わらせていただいたことを感謝しながらも、
何も出来ないかもしれません。
   
時間を掛けて、、何かさせていただけることはないか、考えたいと思います。
     
また近くまで足を運ばせていただける機会があれば、美しい阿蘇に伺いたいと、心から願っています。
無残に壊れた熊本城の石垣も
人集め、資金集めの為に一役買ってくれているのかもしれない。
   
石垣にカメラを向ける中国からの沢山の観光客を見ながら、
「どうぞお金を落として行ってくださいね!」
と念じていました(笑)
    
楽しみながら、関わる。
  
他人事としてただ遠くから眺めてるより、邪魔にならないやり方で
近づいてみる。
  
そんな小さな支援も、数が集まればその土地の経済を動かすはず。
   
   
   
そして私達が、
明日、いきなり大揺れするかもしれない地震列島に住んでいる事実をリアルに自覚し、今あることに感謝するためにも、火の国・阿蘇へ観光に行かれることを、私はおすすめします。
   
何故か私には、そのリアリティーがネガティブにではなく、強いエネルギーに感じられ、地球や宇宙との一体感として響きました。
   
   
    
力強い復興を、心よりお祈り申し上げます。
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